毎日のようにジリジリと焼けるような日差しを浴びせ続けた太陽が落ち着きを取り戻し始めた今日。
もう、すぐそこに秋が訪れているのだろうか。



そんなことを考えながら、キャンパスを早足で歩く女が1人いた。




ボーイッシュな印象を与える茶髪のショートカット。
その髪型によく似合うカジュアルな服装。
肌の色はわりと白く、背は少し高い。



彼女はこの大学に通う3年生。
佐藤 真歩


クールな印象を持つ彼女は女の子から密かに人気があったりする。
本人は興味がないといった様子だが。




「朝ご飯、食べれば良かった」
真歩はボソッと呟きながら、校舎のへ入っていった。