ピッピッピッ――――

規則的に耳に入る機械音がこの部屋に響く。


「遥(ハルカ)……。」

その部屋の中で眠り続ける男に私はしゃべりかける。

「遥。 わたしが…、
わたしが必ず真実を見つけだしてくるからね。」

しかし、男――――
遥は、全く動かない。

「じゃあ、行ってくるね」

そのまま わたしは部屋を後にした。