「今日は仕事しなくていい。…わ かったな?しっかり休め」 再度あたしに釘をさしてから、 貴宏様は 仕事に行く支度を始めた。 あたしも手伝……えない。 腰が痛すぎて、立てない。 「………わかりました」 「……行ってくる。…歩依(アイ)」 「行ってらっしゃいませ」 ―――自分の主人のベットに 横になりながら、 主人を送り出す使用人なんて、 きっと…… 世界中どこを探しても、 あたしくらいだと思う。