日差しを浴びて
キラキラ光る水の中を華麗に泳ぐ、俺のブルーちゃん。
その姿はイルカのように華麗で優雅で、彼女がコースに出た瞬間に、俺はいいようのない高揚感を覚えるんだ。
俺だけの秘密
俺だけのブルーちゃん
こんな窓からサカナの泳ぐ様をみているだなんて、クラスメイトはおろか、親友たちだって知りはしない。
っつーか……
正直、これって頭おかしいだろ。
名前も知らない女に勝手に名前をつけて、毎日毎日彼女をみつめてるなんて、気持ち悪いにもほどかある。
でも……
俺はあのサカナがどうしても気になるんだ。
他人からどうみられようと
どう思われようと
俺はあのキレイナサカナが気になって仕方がない。
おかしいのはわかってる
狂っているのも百も承知
だけど……さ?
これは真夏の暑い熱のせいだと思わねぇ?
この尋常じゃない暑さが、俺の思考回路が俺をおかしくしてるんだ。
こんなおかしな
エキセントリックな遊びを楽しんでるのは、夏のせい。
夏のこの熱が
俺の頭をおかしくさせる。



