俺様社長の溺愛

『この可愛らしいお嬢さんは?』

手を握ったまま、春也は修二に聞いた。

・・・

顔色一つ変えなかったけど、

そっと、春也の手を私の手から離した

修二は、微笑んで、とんでもない一言を。


『私の、フィアンセです』


?!

『…フィアンセ?』

春也は驚きを隠せない。


『フィアンセなんかじゃありません。

社長秘書の。岩下すみれと言います』

何とか冷静を装って、笑顔で答えた私。


「…すみれ、ホントの事なのに」

日本語で呟いた修二。

「いつなったんですか?」

顔が引きつる私。