俺様社長の溺愛

変な所から、ひょこっと顔を出した。


「雅也さん!何してるんですか、

もう、始まりますよ?」

私は雅也に近づいた。

・・・

座ったまま手を握りしめていた雅也。

・・・

手が少し、震えていた。


・・・

私は雅也の手をそっと握った。

「カッコ悪ィよな。緊張して、

手なんか震わして・・・」


私は首を振った。

「大きな会社の社長です。

責任も重大・・・

でも、雅也さんなら大丈夫。

私を教会から連れ出せちゃうんですから」


私の言葉に、クスッと笑った。