ヨロコビノウタ



バスを降りて
待ち合わせの駅前に向かう

制服姿でバッグを肩にかけ
イヤホンで音楽を聞く


唯一の趣味といったら
音楽かもしれない



とはいっても
在り来たりなPOPSは分からず
ちょっと変わったロックバンド

しかも一つのバンドしか聞かない

それだけをずーっと聞いていた




急に肩を叩かれ
振り替えってイヤホンを外した



「あれ?
奏子ちゃんだよねー?
オレオレ!
昨日メールしたさぁ」


見た目チャラチャラしてそうで
少し怖そうな自分より少し年上な感じの人


「じゃ、行こっか?」


「はい」




私はいつものようにその人についていった