離れるしか、ないんだろうか… いや、離れるしかないんだ… その方が、琉羽にとっては幸せなんだ そう思ったら、涙が零れてきた。 「ははっ…ダセーなぁ…俺…」 それから家に帰った。 ベッドに仰向けになり、買った指輪を眺める。 指輪に彫った、俺と琉羽の文字。 無性に寂しくなって泣いた。 男のくせに、泣き虫で自分が嫌になる。