うちは自然に、ある男子と仲良くなっていた。
本当になんで知り合ったのかも、分からないし覚えてない。
ー森山央成(もりやま・おうせい)ー
背が高くて、笑顔が素敵で、声も良い。
クラスが違うので、もうすぐ3年生になるから同じクラスになるのを、なぜか願ってた。
休み時間になると、始まる。
「あっ!秋山だっ!」
「うわっ!央成だっ」
「バカ秋山!お前はバカバカバカ」
「うるさーい!」
央成が何かを言って来て、うちが追い掛ける。
たまに、うちから言ってやる。
それを見た友達達は「またやってるー」と言い、楽しんでいた。
休み時間は暇しなかった。