「んー?…あれ?星菜?」
「おはよう、空太」

すでに部屋に忍び込んでから一時間経っていた。

ずっと寝顔を眺めていたから変態扱いされるかもね。

「いつから居たの?」
「ちょっと前だよ。勉強教えてもらいたくて」
「星菜が勉強?」
「今年は受験だから」
「そっか。ならはじめよっか」

空太はベットから降り、机へと向かった。

15歳となると、普通は彼女でもない女をのこのと部屋には入れない。

私が今、こうしてられるのは…幼馴染だから。

そんな事考えていると虚しくなってきた。

「星菜?勉強は?」
「するよ」
「何からするの?」
「数学から…」

空太が綺麗な顔で覘き込んでくるからドキドキして、それを隠すようにノートを開いた。

数学は一番苦手な教科。

答えが一つしかないから簡単っていうけど。
簡単じゃないし。