「空太!迎えに来たよ」

大きな声で空太を呼んだ。

でも…返ってきた声は…空太ではなく、空太のお母さんだった。

「星菜ちゃん!ごめんね~。空太、今日は日直だからってもう行っちゃったわ」

赤色のエプロンを身にまとわせたお母さんが笑う。

「あ…うん。わかった。行ってくるね」

私は下を向いて玄関を飛び出した。


確かに、空太は…真面目だから日直の仕事はするよね。

でも…今まで日直でもどんなに忙しくても…私と学校に行くことだけは絶対だったのに…。


何してるの?
空太は私に嘘ついてるの?


学校に着くと、何やら騒がしかった。

特に女子が。


何があったんだろう…。

どうやら、問題のある教室は空太のクラスみたい。

私は紛れ込みながら教室を覘いた。