制服を鞄の中に押し詰めて帰る準備をし始めた。

多分、空太が待ってるから、急ごう。

いつもの通りに待ち合わせ場所に足を向けた。


でも、誰もいなかった。

そりゃ、片づけあるもんね。

私だけが取り残された気がした。

待っても待っても空太は現れなかった。

もう帰ろうかな。


そう思い、前に一歩足を踏み出したと共に背後から聞き覚えのある女の声と男の声がした。

本能的に振り返ると…そこには。

仲よさげにしゃべっている…空太と凛がいた。

二人は私には気付いていないみたい。


私、疲れてるのかな。

でもあれは間違いなく、空太と凛だった。

荷物を持って私の前を通り過ぎていった。


たまたま一緒にいたのかな。

もしかして二人には何かあるのかな。