上手く飾られた入口の前に空太が立っていた。
私に気づき手を振ってくれた。
空太の格好に笑えた。
だって、一つ目小僧の役なんだもん。
古臭い甚平に、下駄を履いて、お面を首に掛けている。
メイドと一つ目小僧って変な組み合わせ。
少し周りの目線も気にしながら歩きだした。
「どこ行く?」
「とりあえず、食い物」
「クレープがいいな」
「俺もクレープ」
「真似したな!」
「俺もたまたま、クレープが食べたかったんだよ!」
他愛もない会話だけど、今思えば、この時間が一番幸せだった。
奥の教室に着くと可愛らしい着ぐるみを着た人が席まで案内してくれた。
空太と向かい合わせで座る。
甘いにおいが漂う中、私はずっと空太の顔を眺めていた。
「なんだよ?」
さすがに私の視線に気づいたのか、不機嫌な表情で私を睨む空太。
「別に?」
「変な奴」
「一つ目小僧には言われたくない」
私は空太を指差して言った。
私に気づき手を振ってくれた。
空太の格好に笑えた。
だって、一つ目小僧の役なんだもん。
古臭い甚平に、下駄を履いて、お面を首に掛けている。
メイドと一つ目小僧って変な組み合わせ。
少し周りの目線も気にしながら歩きだした。
「どこ行く?」
「とりあえず、食い物」
「クレープがいいな」
「俺もクレープ」
「真似したな!」
「俺もたまたま、クレープが食べたかったんだよ!」
他愛もない会話だけど、今思えば、この時間が一番幸せだった。
奥の教室に着くと可愛らしい着ぐるみを着た人が席まで案内してくれた。
空太と向かい合わせで座る。
甘いにおいが漂う中、私はずっと空太の顔を眺めていた。
「なんだよ?」
さすがに私の視線に気づいたのか、不機嫌な表情で私を睨む空太。
「別に?」
「変な奴」
「一つ目小僧には言われたくない」
私は空太を指差して言った。

