「空太のクラスは何するの?」
「お化け屋敷」
「去年もじゃなかった?」
「そうなんだよ。でも面白いから来いよ」
「えー。ヤダ」
「なんでだよ!」

今度は空太が頬を膨らませた。

なんか似てるかもね、私達。

「休憩時間、回ろうな一緒に」
「…うん」

二回目のお誘いにもドキドキして、顔なんか合わせられなかった。

約束したね。この日。

「一緒に」と言ってくれたね。

大好きだったんだよ。空太。




時は過ぎ、文化祭当日。

私のクラスの喫茶店は大反響。

メイドが反響のカギを握ったらしい。


私も一応、接客は出来た。
最初は緊張してがちがちだったけど…。

「星菜~。もう休憩入っていいよ」
「え?ホント?」
「どうせ、空太くんと回るんでしょ?」
「まあね」

凛は気を使ってくれて、空太と休憩時間を合わせてくれた。

「いってきます!」

私はメイド服の上にカーディガンを羽織って飛び出した。

空太のいる隣の教室へ。