制服に着替え直して教室へとこっそり入った。

皆は自分の仕事に夢中だった。

楽しそうに笑い合って、看板を作っていた。

本当に今年で最後なんだな…。
実感があまりない。


盛り上がるといいな。


私はお先に玄関へと向かった。

今日は昨日と逆で空太が先に待っていた。

「空太!ごめんね」
「いいよ。帰ろっか」
「うん」


気持ちいくらいの青空の下。

私と空太は二つの影を作って歩く。

どうか…この影が消えませんように…。


「星菜がメイドとはなー」

急に話をぶり返してきた空太に頬を膨らませた。

「似合ってるっていったのに?」
「似合ってたよ」
「ホント?」
「うん」

やっぱ許せちゃうんだ。

君なら…。