僕たち、とは誰のことでしょう。

僕はもちろん光太のこと。

たち、は…あたしとは決まってない。

ということは、新しい彼女を作った。

うん。

そうだよ。そうに違いない。

なぜなら、あたしたちは別れたのだから~。

「おめでとう、光太」
「は?」
「新しい彼女さんとお幸せに…では!」

逃げなきゃ、あたしの本能がそう言ってる。