またしばらく、月菜は泣いていた。 いくら泣いても足りないんだろうな… ふと月菜の腕を見ると、 無数のアザや傷跡があった。 「……月菜、その彼氏と別れたのか?」 「さっき別れ話した…」 「大丈夫だったか?」 「無理矢理…押し倒された…」 それって…… 言うのは恥ずかしいからやめとくけど、 ヘタしたらそいつとの赤ちゃんが……… 「何か、されたか!?」 「ううん、必死で蹴り飛ばしたから」