「ほら、これがそのアザ…」

髪の毛を耳にかけ、頬をあたしに見せる。

そこには、痛々しいアザがあった。

「これ、今日のか?」
「うん。出来立てホヤホヤ!なんちって」

作ったのバレバレな笑顔を向ける。

月菜、我慢すんなよ……

「お前、あたしの前で無理して笑うな」
「やだなぁ、無理なんか、して…」
「思う存分、泣けばいいんだ」