俺にしとけよ。


「バカみたい。他人の男だから、
 そう思っちゃうだけよ。
 家出てくなんてバカなこと、やめな。

 早く寝たら?おやすみー」

そう言って追い出されちゃった………

なんで信じてくれないの。

ホントに、そうなのに。

恵菜ちゃんの部屋を出て、廊下を進むと
お義父さんが壁によりかかっていた。

「…………月菜」