部屋に戻ると、少し紅茶の匂いがした。

「……江嶋」

あたしに目で合図する桧垣君。

きっと、話せってことだろう………

「月菜おかえり」
「志眞たちどこ行ってたの?」
「………あのねっ!!……」

言わなきゃ、ならない。

きっといつかは言わなきゃって思ってた。