ちょっとでも、時間稼がなきゃ。

桧垣君たち、きっと警察呼んでくれてる。

「……待って」
「何?今さら嫌とか言うなよ」
「あたしのお願い、一つ聞いて」

顔を赤らめ、嬉しそうにする光太。

「何か、食べたい」
「食べたいっつっても…何もねぇし」
「じゃ、飲みたい」
「食べ物系は何もない」

ヤバ、どうしよ……