「要...」


「ん?」



教室に着き、俺が2つの鞄を持ち立ち上がると



紗和が座ったままの俺に抱きついた。



「要ごめんね。」



「...何が?」




俺がそういうと、紗和は「もう~!」と笑い


体を離した。


「あたしは...要だけが好きだよ?」


そして満面の笑みでそんな可愛いことを言ってくれた。



俺はなんとか理性を持たせ



「あぁ、俺も」


と静かに言って、紗和の手を引き学校を後にした。







「要?」

「ん?」

「要は最近告白された....?」



紗和はそういうと、不安そうに俺の顔を見上げた。


んな顔すんなよ。


「されてたらどーすんの」

すると

「それはっ///」


と耳まで真っ赤にしそっぽを向いた。


「大丈夫、お前に心配されるほどモテねぇし俺」


すると紗和は顔をばっと俺に向けた。

「うっ嘘だ!ぜーったい嘘だぁ!」


けど俺はそのあともずっと否定し続けた。


そのせいか、ようやく納得してくれた紗和。




...コイツは心配性だから


されててもいえるわけねぇし..


実際、今朝されたんだけど...

まぁそれは秘密にしとくか。