「んだよ」


あたしが笑うと、要が険しい顔であたしを見下ろした。



あぁ~!


そんな顔したら、要の綺麗な顔が台無しだよぉ!!


そんなことを考えていると


あたしはまたおかしくなってきちゃって


「ふふっ」


笑ってしまった。



けどこれが、要の機嫌を悪くしちゃって...


「だから、なんだよ?」


「...べつに~」


「ったく、意味わかんねぇ!」


要はキレ気味にそういうと



ばっと繫いだ手を離し、足早に進んでいった。



「あぁっもう要~!!」


あたしは小走りで追いかけて


要の手に自分の手を絡ませた。


「ごめんね?要」


そして顔を覗き込み、そういうと



「別にいいけど」


それだけ言うと要は再び手を強く握った。



あははっ///

要ってば単純だなぁ~


耳がほんのり赤くなっている。


可愛い~!!


あたしはまた笑いそうになったけど、


2度の失敗は許してくれない要。


笑いをなんとか我慢したんだ。