「うわぁ~!すっげぇ!!」

「でしょでしょ?!」



JRを降りて、すぐのところに桂木の別荘はあった。



木造で大きなデッキもある。


...コイツ金持ちなんだ。



桂木は達也に荷物をもたせ


別荘の鍵を片手に、一目散に走っていった。




俺は紗和と2人より遅いスピードで


2人分の荷物を抱えながら歩く。



「...要っいいよ?あたし持つ」


「大丈夫。俺のほうが力あるし」

「でも...」


「いいから、...ん」


俺は紗和の右手を握った。


「ありがと...」


すると紗和は俺を見上げて、可愛く笑った。



....なんかスゲー久しぶりに紗和の笑顔見たな。



いつも笑ってるから、笑顔が少しでもないと


1年以上見てない気に駆られる。






「じゃあ~部屋は、4つあるから!一応4人別々に使おう♪」


家に入ると中も...まぁデカイ。


俺らは2階へあがった。


「...要ありがと」

「おぉ」


俺は紗和に荷物を戻し


紗和の隣の部屋に入った。


「...すげ」


中はホテルみたいなつくりで


でっかいベッドとソファ、

洗面所...シャワーまで完備されていた。


俺はシャッとカーテンを開けて、ベランダに出た。



...気持ちいい。


目の前にはエメラルドグリーンの海が一面に広がっていた。


...てか...紗和の部屋とベランダ繋がってる。


俺はそれを確認し


部屋に戻り、荷物を整理した。