スキだよ、ずっと。

「紗和...あっち行くか」


俺はあいつ等を気づいていないフリをして


反対方向に手を引いた。




けど...


「要...あれ」


あぁあ!!!

お前は、バカか!!

紗和は心配そうに2人を指差した。




わざわざ気ぃ使って気づいてないフリした俺が



バカだったか...?



まぁ、いい。


「んで達也...?」


「わかんない...」




すると...

「「あぁっ!!おいっ要ぇ~!!!」」



ぁぁああああ!!!!



バカ野郎!!!!!


ついに俺達に気づいた達也が


俺の名前を叫んで、手を振ってきた。



「...紗和いくか」


俺は無視して行こうとしたが


「けど...見つかっちゃったよ?」


紗和が苦笑いして気まずそうにしてたから


仕方なく、俺は紗和の手を引いて2人の元へ向かった。




...紗和は誰にでも優しくて。


友達とかすげー大事にしてるんだ。

だからきっと、たとえどんなにヒドイ奴でも


”友達”になった以上、ヒドイ態度はとれないんだよな


紗和って。