スキだよ、ずっと。

学校祭2日目。


今日は俺も紗和も仕事がなく


1日中ずっと一緒にいられるんだ。


「要~あっちあっち!!」


のせいか...


紗和のテンションはMAX。



...昨日の涙はどこいったんだよ!


って感じ。


けどまぁ、紗和の泣き顔は見たくないし


これでよかったのかな。




隣でわたあめを買い、子供のように騒ぐ紗和を


見落として俺は笑った。



「何?要」


すると紗和はそれに気づいたようで、俺を見上げてきたけど



『無邪気で可愛い』なんて


また言えなくて...


「なんでもねぇー」とボソっとはくと俺は


紗和の手を引き、屋台を歩き始めた。



しばらくして隣の紗和の動きがピタッと止まり


遠くを見つめていた。



「...紗和?」


俺はそういいながら、紗和の視線の先を見た。



するとそこには...



達也と楽しそうに話す...桂木がいた。



は?


なんで、達也?


けど今はそうじゃなくて。