「要...いますか?」


聞きなれた声がして、入り口を見ると



そこには....

「紗和ちゃんじゃね?!要!!!」


「...行ってくる」



「...紗和?」


「あぁっ要!!」


俺の愛しい紗和が立っていた。


しかもまさかの衣装のままで...


目立つだろ!!!



でもそんなの気にせず、紗和は俺を見るなり抱きついてきた。



...オイオイオイ。


ここ、一応公共の場なんだけど?


お前って..こういうことできる性格だっけ?



案の定クラスの男子どもは


接客しながらも


「「ヒューヒュー」」と手を叩いた。


ったく!


これだから嫌なんだよ!!!


「行くぞ」

「へっ..要?!」

俺は紗和の手を握り、空き教室へ向かった。