「「きゃああ~!!紗和ちゃん!!!」」



....っ間に合った...。



目の前のたくさんの人だかりの目には



ドレスで着飾った紗和が映っていた。



....やべぇ、まじで可愛すぎんだろ。



そのドレスもメイクも


紗和の綺麗な白い肌が際立つ仕上がりだった。




「南月先輩可愛いよね!憧れ!」
「だよね!いいな~可愛くて!」


隣ではおそらく1年生がそう目を光らせて紗和を見ていた。



「おい!要!戻るぞ」


...んあ?


邪魔すんなよ、ボケ。


俺はダチの高倉達也に腕を引っ張られ



いやいやながらその場を後にした。







「要くん!ご指名出来ますか?!」


ホストクラブに引きずり戻された俺は


カウンターでサボっていた。




達也はそんな客に何度も頭を下げ続けていた。


いい気味だよ。


俺はこういうの自体面倒だし、なにより紗和に心配をかけたくなかったから



知り合いの先輩とか以外接客をやらず


ここでサボりっぱなし。



「要~やってくれよ!」


客に頭を下げ終えてきた達也が


「頼む!」と両手を合わせながら


隣に座った。


「却下」

俺は即答した。


「はぁ...。モテるのに隙を全くみせねぇんだから要は..」

「俺に隙?...あるわけねぇし」


するとそのとき--