スキだよ、ずっと。

「ラブラブ~♪」


教室へ入ると親友の


秋田友里がバカにするようにそういった。



友里とは1年のときから仲良し。



栗色のショートボブが友里の整った大きな目が


おさまる小顔に、また似合っている。



身長はあたしより少し高くて


サバサバした元気女子って感じ。



「やめてよっ!」



内心嬉しい気持ちもありながらも



否定したあたしは友里をたたいた。



「いたっ(笑)それが依田にいつもしてる『愛のムチ』ですかぁ!」


けど友里がまたそういってウインクつきの悪の笑みで笑ったから



あたしは頬をふくらました。





それからあたしたちモデルはメイクとヘアアレンジをしてもらい



衣装に着替えた。



「うわぁ~!可愛い!!」
「紗和ちゃん、めちゃめちゃ可愛い~」
「すごーい!!」


あたしは淡いピンクと白のふわっと広がるカクテルドレスに


髪を巻いて大きなリボンをつけメイクをした。



思ってた以上に好評みたい!!!

よかった~!


「「紗和ちゃんホント可愛い!!!」」

そしてあたしたちはステージに移動した。