夏休みなのに正門が開いていた。
多分、部活をしにきてる生徒がいるから。
案の定、野球部の声が耳に入ってきた。
「うわぁ、めっちゃ久々!
てか、なんも変わってねーな」
成太は懐かしそうに辺りをキョロキョロ見渡す。
「教室!! 俺ら、この席だったよな」
1年生のときに使っていた教室。
成太とは同じクラスだったもんね。
「懐かしいなぁ……」
成太は教室の椅子に腰をおろす。
本当に懐かしそう。
嬉しそうだね、成太。
「HRになると、絶対叫んでたよな。
シンジのバカでかい声がさ、響いてた」
「本当に。HRになると、ドキドキするの。
もうすぐかな?って」
「俺も俺も! じきしたら聞こえるわぁって」
私と成太は、笑い合う。

