すると成太は、はぁっとため息をついた。
「えっ、なに? 何か忘れてる?」
私、何か成太に頼んだっけ?
忘れるようなことしたっけ?
頭の中がハテナマークでいっぱいになっていると、成太は口を尖らせながら言った。
「゛おかえり゛って言ってくれてない」
成太は頭をポリポリと掻く。
「へっ?」
私は思わず情けない声をだしてしまった。
だって…成太がそんなこと言うなんて、思ってもいなかったから。
「まだ、帰ってきたわけじゃないけどさ。
…なんか違和感なんだよね」
…成太のこだわりが分からない。
私はケラケラ笑いながら、成太の頬をつまんだ。

