…成太からの手紙が届いたのは、夏休みが始まってすぐのことだった。

成太、帰ってくるんだね。
何日間…会えるのかな。

手紙を持ってシンジの家に向かった。
シンジの笑顔の前で、私は手紙を読む。


「…成太が帰ってきたら、シンジは成太と何したい? 私はね………」


そう話しかけてる最中だった。
バタバタと騒がしい足音が聞こえてきて…。
扉がバンッと騒がしく音を立てて開いたんだ。


「ただいま!!!」


そう言って笑う…成太。
ちょっと髪が伸びたみたい。

…でも、やっぱり成太だ。