私は勝手にそう思いこみ、黙って男の子を見つめる。 すると、おどおどする私を見て男の子は笑った。 「ハーフ。日本語しか話せない」 そう言って男の子はブランコに座った。 「あっ…そうなんだ」 なんだ、そっか。 見た目で判断するのはよくないと、このとき思ったんだ。 「よろしくね、アキちゃん」 男の子は、ふっと微笑んで公園を去った。 えっ…私、名前教えたっけ? 初めて会ったよね、変な人…。