「……また、会いにきてもいい?」


私は、おばちゃんに問いかける。
すると、おばちゃんは優しい目をして頷いた。


「おばちゃんの笑った顔、シンジにそっくり」


私の瞳から、再び一筋の涙が頬をつたった。


「…シンジ。私、頑張るから。
 今は遠くにいるけど、変わらないよね。
 私たちは3人なんだから」


シンジの写真に微笑みかけて、部屋を出た。

家に帰るなり、引き出しから封筒と便せんを取りだす。
ペンを片手にゆっくりと動かした。