「あれ、今日学校じゃないの?」
成太のおばちゃんは驚いた目で私を見る。
「学校よりも大切な用事ができたの。
成太とシンジに…会いにきたの」
成太のおばちゃんは何かを察したのだろう。
「あがって」と言って、成太の部屋に通してくれたんだ。
「成太、マンガ読ませてね!」
私は成太の部屋に入って、マンガが並べてある棚に手を伸ばす。
「全部、そろってないじゃんか」
成太の本棚はサッカーのものばかり。
マンガもサッカーだし。
有名選手が書いた本や、サッカー関連のものがたくさんあるんだ。
私はルールが分かんないから、「これの意味は?」ってよく聞いてたんだよね。

