「今から2人に会いに行くの」
そう言って、私は駄菓子をたくさん買った。
おばあちゃんにお礼を言って、次はこわい番犬の家の前で立ち止まった。
「相変わらず、私には吠えちゃうね」
ここの番犬は、成太にかなりなついてる。
私はこわがって近寄らないけど、成太はよく頭を撫でてた。
シンジはいつも「うっせぇ」とか言って、番犬みたいに吠えてたっけ。
今でも学校に行くときは必ず通らなきゃならなくて、毎朝こわいんだよね。
次は、成太の家。
「おばちゃーん、あがっていい?」
私は成太の家の玄関で叫んだ。
すると、成太のおばちゃんが玄関に来てくれた。

