商店街を抜けて、駄菓子屋に入る。 懐かしい駄菓子ばかりが並ぶ中、昔から変わらないおばあちゃんが顔をだしたんだ。 「いらっしゃい」 「おばあちゃん、久しぶり!アキだよ」 私はおばあちゃんに一言挨拶した。 すると、おばあちゃんは私を見て驚いた様子。 「えらく大きくなったねぇ」 おばあちゃんは、しわしわに顔をくしゃっとして笑った。 「よく来てた男の子たちは?」 シンジと成太のことだ。 「おばあちゃん、あのね……」 私は深呼吸して言った。