……それから、数日後。 とうとうやってきたんだ。 「シ…ンジ………」 涙なんか出なかった。 もう、どうしたらいいのか分からなくて。 何もかも分からなくて。 ただ、みんなのすすり泣く声だけが耳に残ってたのは覚えてる。 「っアキ!!」 背後から聞こえてきた、懐かしい声。 急いで帰ってきたのだろう。 成太が息を切らして走ってきた。 「成太………」 久しぶりに会えたのにね、成太。 でも、私たちにはそんな余裕はなかった。