「そういえばさ、アキ」 学校帰りにシンジと手紙を出しに行った。 もう、何通目かなってくらいだね、成太。 「どうしたの?」 私は手紙を出したことによって、浮かれてる。 早く返事が来ますように。 「…いや、やっぱいい」 そう言ってシンジは歩きだした。 …このとき、私は無理やりでも話を聞きだすべきだったのかもしれない。 だったら、あんな思いをするはずなかった。