私たちは見慣れた町並みを歩いていく。 商店街を抜けると、昔から変わらない駄菓子屋、こわい番犬がいる家。 どんどん進んでいくと…私の家。 その右隣が成太の家、向かいがシンジの家。 「ラーメン食いてぇ」 シンジは両手を空に向かって伸ばす。 「家で食い放題じゃん」 成太の言うとおり。 シンジの家は、ラーメン屋を営んでいる。 昔からよく、ご馳走してもらってるっけ。