成太がイギリスに旅立ってから、1ヶ月が経った。
この1ヶ月は、長いようで短くて。

成太がいることが当たり前だったから、違和感ばかりが続いた。

成太、私、シンジの順番に迎えに行っていた朝も、今では慣れてきたけど。
やっぱり、誰からの迎えもない朝が寂しく感じた。

学校からの帰り道だって、シンジは今でも私と成太の名前を呼ぶ。
「間違えた」とか言うシンジも、きっとまだ慣れてないんだ。


それくらい、成太は私たちにとって、そばにいるのが同然な存在。
3人でいることが当たり前だったから。