説教が終わったのか、担任はHRを再開した。 こりてないのか、廊下からシンジの口笛が聞こえてくる。 「アキ、また明日ね」 凛は私に手を振ると教室を出ていった。 「お待たせ」 教室を出ると、シンジが待ちくたびれたかのような目で私を見ていた。 「おせーよ。長い。待ちくたびれた」 とか文句を言いつつ。 シンジはいつも、待っててくれてる。 「シンジが担任怒らすからじゃん」 私はシンジの背中をたたくと、そそくさと歩きだした。