「凛ちゃんも帰ろうよ」 シンジは、同じ中学出身で私の親友の凛に声をかける。 「嫌だよ、バカだと思われる」 凛はベーっと意地悪く舌をだすと、手を振って帰っていった。 「何回目だよ」 成太は呆れながら、かばんを手に取る。 「んーっとね、今日で32回目」 こんな会話が、毎日続いている。 いつもいつも3人は一緒。