「しゃあねーじゃん。お前が来なかったら、俺が遅刻するし」 …そうだね、今日から私が1人でシンジを起こしにいってあげなきゃならない。 もう、成太はいない。 「大丈夫だよ」 私は1人でも、シンジを迎えにいく。 ちゃんと毎朝起きるよ。 学校につくと、早速担任から成太のことが話された。 「…みんなには、よろしく伝えてと」 クラスメートがざわめく中、私はできるだけ成太の話を耳にいれないようにしていた。 聞いたら、また泣いちゃう気がするから。