「アキ、早くしろって」 翌朝、珍しくシンジが迎えにきてくれた。 いつもなら、成太が私を迎えにきてくれて、ギリギリまで寝てるシンジを起こしにいってたから。 「なる……シンジ、おはよ」 「ん。はよ」 シンジはそう言って、先々歩きだした。 「シンジが早いなんて、めずらしいね」 私はシンジの隣に追いついていく。