久しぶりに繋いだ、成太の手。
ずいぶん大きくなってる。

前までは、男の子の手だったのに。
今じゃ男の手なんだね。

私がそんなことを考えてたうちに、成太がすべりだしたので、私も連なってすべっていく。


「一瞬だったな」


すべりだいは、思ったより距離が短かった。
やっぱり私たちが、大きくなったんだ。


「次は何する?」


あとは、鉄棒とシーソー、ジャングルジムが残ってる。

シンジは懐かしくて仕方ないのか、ジャングルジムに向かっていった。

でも、私は成太の手を離さなかった。