私たちは真っ先に教室に向かった。 息切れしながら、扉を開ける。 「「成太!!!」」 「……アキ、シンジ」 成太は教室の椅子に腰かけていた。 まさか、本当に学校にいたんだ。 「どうしたの、2人して」 成太は不思議そうな顔で私たちを見ている。 「っな、成太…ごめんね」 私は成太を見た瞬間、一気に涙が溢れだした。 「えっ、なんでだよ!」 隣にいたシンジは、わけが分からず戸惑っている。