「アキ!!」 成太の声が聞こえた気がした。 だけど、私は振り返らない。 振り返れない…。 私は家には帰らずに、小さい頃よく3人で遊んでいた公園まで走った。 「っなる……うぅ…」 「おめでとう」そう言ってあげたかった。 素直にそう、言いたかった。 だけど、成太。 進行形じゃなくて、すぐに話してほしかった。 シンジには話したんでしょ? ゛そんなことで゛ってきっと思うよね。 心が狭いって呆れるよね。 でもね、成太。 私たちは3人でしょ?