タッタッタッタ…
唯をみつけた。
唯の肩を持ち、歩くのを止めた。
唯『なに?』
俺『はぁ…はぁ…
えっと、怒ってる?』
素直じゃない俺はこんなことを言ってしまう。
唯『べつに!』
俺『あのさ…ほんとに、ごめん!!!
おれさ、唯のことなんも考えず、意地悪したろっておもっちゃってさ。あんな事言ったら傷作って考えたらわかるのにゆっちゃった。
今、後悔してるし、めちゃめちゃ唯を心配してる!だから話し聞くよ!
ほんとにごめんな!!』
自分でも痛いぐらい変なことを言ってるとわかった。けどこんなことしか出てこなかった。
唯『…わかってるよ、それぐらい。ごめんね、心配させて…』
と言った唯の目には涙が溜まっていた。
小学生の俺にはなにもできず、ただただ隣にいてあげることしかできなかった。

