フッと目元が和らいで、普段は隠れた笑窪が現れて。

ほんの少しだけ幼く見える笑顔にきゅんと胸が高鳴る。



「そんなに怒ってくれるな。可愛い顔が台無しだろう?」



ぱふ、と私の頭を撫でる手は大きくて、ずしんと重くって、それに見合うだけの安心感を与えてくれる。



「どうしても気に入らないのなら、俺にも同じだけ付けてもらって構わない」



さあ、とばかりに寛げられる彼の首筋。

筋張った太いそこに、主張する隆起した喉仏。

指でなぞってみたくなる、深い鎖骨の窪み。


羞恥に顔を赤く染め、ふるふると興奮のあまり身を震わせる私に、ゆっくりと、彼が囁いた。



「言いたいことがあるなら言いなさい」